クラウドは、「クラウドコンピューティング」の略称で、Webサービスの利用形態を表しています。
皆さんが何も意識せずに使っているWebサイトのほとんどが「クラウド」と呼ばれていますが、どんなものがクラウドなのかわからない方もいるかと思います。
そこで今回は、誰もが知らずに使っているであろうそのWebサイト、実は「クラウド」であることについて解説していきます。
クラウドって何?
クラウドとは、Webサービスの実態がネットワーク上で完結している利用形態を表します。
- 英語 :クラウド(Cloud)
- 日本語:雲
クラウドを、日本語にすると「雲」という意味になると思いますが、この関係性を表現するとすれば、
Webサービスの実態がネットワーク上 つまり 雲の上に存在している
このようになります。
Webサービスの実態がネットワーク上にあるため、自分のPCやスマホにデータを一切保存しません。ただ表示させる端末さえあれば利用できる、これがクラウドです。
どんなWebサイトがクラウドなの?
インターネットを楽しむうえで欠かせないもの、それは「YouTube」といった動画コンテンツですよね。最近では、TikTokも流行りとなってきていますが、自分の端末に動画が保存されることはありません。
YoutubeやTikTokは、ネットワーク上にある動画コンテンツを楽しむサービスであり、クラウドの形態で表すことが出来ます。
映画であれば、Amazonプライム、Netflix、Huluといったサービスがありますが、これもすべてクラウドです。
映画の自分のPCやスマホにいちいちダウンロードされたら逆に困りますよね、、、
それを解決したのがこのクラウドコンピューティングという利用形態となるわけです。
結構、便利ですよね。
他にも、Twitterやオンラインゲームのデータも全て、クラウド上に保存されており、最近のWebサービスであれば、ほとんどがクラウドを意識して提供されています。
ユーザーはデータの意識をしなくても、PCやスマホがあれば自然に使うことが出来ます。これを、クラウドという利用形態で実現しているのです。
そもそもクラウドができる前はどうなってたの?
メールサービスを例に挙げるとすれば、
今では、Gmail、hotmail、Yahoo!メールといったWebメールが主流となっていますが、 実はこれもクラウドと呼ばれる利用形態となります。
ですが、クラウドが登場する前からメールは存在していたので、その時はどのようにサービスが提供されていたのか気になりますよね。
クラウドが登場する前は、「メールクライアント」と呼ばれたソフトをパソコンにインストールして、メールの送受信を行っていました。
このメールクライアントは、メールをPC内で処理・保存するソフトであり、クラウドの形態とはかなりかけ離れています。
ですが、クラウドの登場によりWebメールが主流となりました。メールの送受信から保存まで、全てインターネット上で行われ、PCやスマホ内にデータは何も保存していません。
全てインターネット上、つまり雲の上で処理・保存・管理されユーザーは何も意識する必要がなくなっています。
実際には、Webメールサービスの運営会社が持っているデータセンターの物理的なサーバーに保存されていますが、誰もそんなことは考えたことないはずです。
雲の上という表現は、ユーザー側の立場で見たサービスのイメージとしてわかりやすく表されていると思います。
メリット・デメリットはあるの?
ここではクラウドの簡単なメリットとデメリットを紹介します。正直、デメリットはほとんどないに等しいと思っていますが、クラウドのいいところばかり語るのは面白くないので同じく紹介していきます。
メリット
- 何も意識しなくてもサービスを利用できる
- データを保存する必要がないため、容量を考える必要がない
- 必要なのはそのサービスが動作する環境、PCやスマホだけ
既に紹介している部分でもありますが、改めてメリットとしてまとめています。これだけ見ればクラウド一択なのではと思いがちですが、ブログ主が思うデメリットも見ていきましょう。
デメリット
- データの保存にセキュリティー面の不安がある
- 自由度が少ない
- 高速なインターネット環境が必要になる場合がある
デメリットについては1つずつ解説していきます。
データの保存にセキュリティー面の不安がある
クラウドを提供してるサービスのデータは全て、運営会社のサーバーに保存されています。
データは自分の端末で管理しているのではなく、他人の端末(サーバー)に保存されているため、知らないところで情報漏洩が起こる可能性があります。
ですが、有名なサービスであれば、セキュリティー面について万全な対策をしているため、あまり心配する必要はないと思われます。が、可能性は0ではありません。
自由度が少ない
Web上の限られたサービスのみを利用するため、自分流のカスタマイズだったり、使いやすいように改造することが出来ません。
ただ、最近のサービスは機能が豊富で使いやすいものが多いため、こんなことを考えているユーザーはほとんどいないと思います。
高速なインターネット環境が必要になる場合がある
スマホをキャリア通信で利用しているのであれば、通信制限で動画や画像のコンテンツを主軸としているサービスの利用に影響が出てしまいます。
最近は、WiFiが普及しているのでそこまで通信制限を意識してスマホを使っている人は少ないかもしれないですね。
また少し前だと、通信制限に到達する容量が小さかったりと不便なところがありましたが、今の大手携帯キャリアは、初めから容量が大きいサービスなども行っているため、あまり意識されないところだと思います。
Today’s まとめ
最後に、クラウドの簡単なまとめをしていきます。
- クラウド ⇒ クラウドコンピューティングの略称
- Webサービスの実態が全てネットワーク上で完結している
- データのやり取りを意識せずにWebサービスを楽しむことが出来る
以上が今回の内容でした。
クラウドの利用形態は今となっては主流であるため、ITを知る上では押さえておきたい単語の1つです。
サービスの利用形態に近い意味として、P2Pやシンクライアントといった少し難しい仕組みもあるので、これらもまた別の記事で解説していきます。